センチュリーライド <千葉 〜四万温泉> Vol.3
四万温泉は、「以前に行ったことがある」つもりだった。
だけど実際に行ってみると、それは勘違いで、おそらく僕にとっての四万温泉は、今回が初めてだった。
宿泊させていただいた四万たむらさんは、「異世界」と言っていいくらい、とても不思議な宿だった。
川沿いに細長く伸びる四万温泉郷の一番奥にあって、山を背にした川沿いのロケーション。建物は7層構造らしかった。
行ったことはないけれど、ポタラ宮殿みたいだなって思った。
大きな木造建築だから、ということではなく、山奥にあって、自然に溶け込むように建てられているから。
中に入ると、方向感覚を完全に失ってしまう。

何度も角を曲がったり、エレベーターに乗ったりしてるのに、どこにいても滝の音が聞こえる。
温泉郷を見下ろ景色と、山の中にいる静かな感覚を同時に味わえる。

お風呂は全部で7ヶ所だったと思う。
どこに行ってもとても空いていて、すごく癒された。
夕食は個室だったから気付かなかったけど、翌朝の朝食会場には10組以上の宿泊客がいたから、お風呂が空いていたのは単にタイミングが良かったのと、お風呂の数がたくさんあるからだと思う。



一番大きなお風呂は滝を見下ろす露天風呂で、夜に行ってほしい異世界。

朝はぜひ、川沿いにある”リアル”露天風呂に。

食事は夜も朝も素晴らしく、配膳のタイミングも完璧だった。



すごく好きになった宿なので、Googleにレビューを残した。
その時、他の方のをチラ見した。そして少し後悔をした・・・
感じ方は人それぞれ。同じもの、同じ空気、同じ色はない。
冬山で遭難した人にとってはサウナにある水風呂が暖かいだろうし、
サウナから出た直後の人にとっては冷たい。
どこに行っても、前に行った〇〇は最高だった。
何を見ても、前に見た〇〇は素晴らしかった。
いつも一番は過去の出来事で、嬉しいことより残念なことに意識は向きやすい。
だからせっかくの宿泊体験をも、いつも「最高!」って思えるわけでは他の人の気持ちも分かるけど、僕にとっては、こんな素敵な温泉旅館に泊まれることも、こんなにきれいでおいしい食事をいただけるのことも、息子が電車で僕のライドに付き合ってくれることも、そして自転車に乗れることも、本当にすごい奇跡。
そのことをいつも忘れずにいたい。